常念山脈前衛(長野) 金比良山(1156.5m) 2016年11月23日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 12:11 橋−−12:15 斜面取付−−12:27 送電線巡視路−−12:31 送電鉄塔−−12:58 金比良山−−13:09 送電鉄塔−−13:19 廃林道−−13:20 橋

場所長野県安曇野市/松本市
年月日2016年11月23日 日帰り
天候
山行種類籔山
交通手段マイカー
駐車場廃林道起点の橋の上に駐車
登山道の有無無し
籔の有無ほぼ無しだが斜面には倒木が多い
危険個所の有無往路の廃林道取り付きは崩れた急斜面でその後も滑りやすい急斜面で滑落注意
山頂の展望無し
GPSトラックログ
(GPX形式)
PCがコケてデータ消失のため掲載できず
コメント地形図に破線のある東尾根を林道から登る予定だったが林道は廃林道化し荒れ方が酷かったため送電線下から斜面に取り付いたが急登の連続だった。東尾根には道形があったが廃道化していた。三角点のある場所は尾根の途中でピークや肩ではなく地形的特徴皆無なのでGPSが無いと探すのは難しいだろう




北側の林道入口がスタート。予定外に廃林道だった 橋の名前
廃林道入口。完全に廃林道 崩れも大きい
この先は藪が濃いので林道は諦める 崩壊個所から斜面を這い上がる
かなりの急斜面+滑りやすくて苦労「 突然道に出た。送電線巡視路らしい
この倒木は乗り越えられず高巻き 1000m付近で送電鉄塔登場
鉄塔裏の尾根は傾斜が猛烈 目印があるが尾根上にずっとあるわけではなかった
1130m付近 1140m付近。幹が途中から折れた木々
東尾根に合流。道形あるが見るからに廃道化している 金比良山山頂。ただの斜面
GPSの助けで三角点を発見 復路の送電鉄塔
送電線巡視路の目印 帰りは巡視路を辿ったが林道近くは倒木の嵐で辿り切れず
北側の尾根は真っ白 廃林道到着。すぐ向こうは橋


 「こんぴらやま」の漢字は「金比羅山」「金毘羅山」や「琴平山」が多いと思うが安曇野の山は「金比良山」だ。常念山脈の末端にあり地形図では東尾根に破線が描かれているが、破線の途中で林道が横断しており、ここまで車で入れれば楽できそうだ。

 林道の北側入口は北黒沢沿いで、南の梓川ふるさと公園側の入口よりも標高が高いため、もし林道入口がゲートで塞がれていた場合に楽ができるのでこちらからアプローチすることに。しかし現場に到着すると林道は最初から廃林道状態で車で入るのは不可能で橋の上に車を置いて歩くことにした。ここから東尾根まで廃林道歩きになってしまったが、これなら東尾根末端から素直に歩いても同じくらいの労力だったかもしれない。

 林道の荒れ方は半端ではなく、崖は崩れているし倒木はあるし藪も酷い。このまま廃林道を進んで東尾根を目指すよりこの辺から斜面を登って直接山頂を目指した方がいいように思えてきたので、斜面を攀じ登れそうな場所を探す。周囲はどこも法面でかなりの傾斜で簡単には登れそうになく、古い崖崩れ跡が唯一登れそうな地形であるが、ここも傾斜はきついし足元が緩く不安定そう。それでも騙し騙しよじ登り安定した場所に到着。しかし傾斜はまだきつく、新雪が溶けて濡れた足元は草の影響かその下の石の影響かかなり滑りやすい。見上げる斜面はこんな状況がずっと続き気が抜けない。

 木や草を手がかりに登っていくとトラバースする薄い道にぶち当たった。もしかしたら送電線巡視路? どこに向かうのか不明だが、道は東尾根方向へと続いているので辿ることに。薄いとは言え足元が水平になるように切ってあるので格段に歩きやすい。ただし途中に巨大倒木があり潜るのも乗り越えるのも不可能なので大きく高巻きする。近くには猿の群れがいたが人間を遠巻きに眺めていた。これから寒くなって餌が少なくなる時期なので猿も大変だろう。

 やがて送電鉄塔が登場。設置場所が意外で通常は稜線上や尾根の上を削って平らにした場所に立てるが、ここはただの急斜面で送電鉄塔の各足の長さは大きく異なる仕様だった。後でGPSの軌跡を見たが地形図の送電線位置と異なっていた。送電線はここから東尾根へと伸びているので巡視路もそちらに続くはずだが続きが見当たらない。元々道が薄いことと倒木が多いことで見失っているだけかもしれないが・・・。

 仕方がないので上を目指すことにしたが、この小尾根の傾斜も半端ではない。尾根の右側は植林、左側はぼうぼうの自然林で、滑りやすい急傾斜は自然林に掴まりながら高度を上げて、ある程度傾斜が緩んでからは藪が無く歩きやすい人工林の中を登っていく。青いテープの目印が数個所にあったが登山者が付けたものか造林作業用のものなのかは分からない。でも尾根地形が明瞭なので目印不要だ。

 山頂手前で幹の途中から折れた木が多数あり、強風か着雪の影響と思われた。松本周辺は昨年冬に湿った雪が降って倒木が発生し孤立した集落があったくらいなので、雪の影響かもしれない。

 そこから僅かに登ると太い尾根に合流。これが東尾根で地形図に破線があるのだが、実際に凹んだ道筋はあるが落ち葉や枯れ枝が詰まっていて明らかに歩かれていない様子。昔は立派な道だったのかもしれないが、今は廃道化しているようだ。

 地形図によるとこの付近が山頂のはずだ。金比良山山頂はピークでも肩でもなくただの尾根の途中にある三角点に山名が記載されていて、読図で場所を特定するのはほぼ不可能だ。三角点を探すしかないが、何せ地形的手がかりがないのでここはGPSの出番。凹んだ廃道の北側の一角に三角点を発見。目印のテープはあるが山頂標識は無かった。やはり今は登る人はほとんどいないらしい。細かな雪は降り続いているが量が少ないので周囲に積雪は無かった。

 帰りも往路を戻ったが、送電線巡視路がどこに下りるのか確認するために最後まで辿ってみることに。しかし林道が眼下に見え始めたところで猛烈な倒木帯に遭遇、巡視路はトラバースするように付けられているところに倒木は下向きに倒れているので、全ての木を乗り越えるか潜る必要がある。木が大きいのでどちらもかなり大変で、結局は巡視路の確認を諦めて倒木を避けて適当に廃林道へ下ってしまった。でもあの感じからして、おそらく巡視路起点は廃林道入口付近だろう。往路で巡視路の存在を気にしながら通ったはずだが気付かなかったので、藪に埋もれて消えかけているのかもしれない。

 無事に山頂を踏めたが、ここは素直に東尾根から登った方が苦労は無かっただろう。ちょっと残念。

 

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